2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

太鼓たたいて笛ふいて@紀伊國屋サザンシアター

小説家・林芙美子の後半生を描いて定評のある舞台の再々演。私は再演に続いて二回目の観劇だ。 四年ぶりだという。この七名のキャストを揃えて抑えるためにはそれだけの時間が必要だったのだろう。その間に、初演・再演で加賀四郎を演じた松本きょうじは鬼籍…

線の巨匠たち−アムステルダム歴史博物館所蔵 素描・版画展@東京藝術大学大学美術館/展示室1,2

アムステルダム歴史博物館所蔵の素描コレクションと、芸大所蔵の素描作品の展示。 見応えあり。よく、洋画家のデッサン力は日本画家には到底叶わない、という乱暴な言い方を耳にするが、何をどう基準にして比較できるのかかねがね不思議に思っていた。それと…

櫃田伸也:通り過ぎた風景展@東京藝術大学大学美術館/展示室3,4

退任記念の回顧展だそうだ。 櫃田伸也とか宇佐美圭司とか荒川修作とか、一時期よく見たなあ。 一時代を築いた画家の作風は懐かしいと同時に、数十年描き続けて変化(進歩)を遂げてゆく過程も伺えて興味深い。 画家の宝物である絵本やおもちゃ、発想のヒント…

東南角部屋二階の女@ユーロスペース

香川京子と高橋昌也。この組み合わせで新しい映画を観ることが出来るとはね。 いかにも日本映画らしい、と書くと半分逃げを打っているようなものだが、ちょっと詰めが甘いけれど、その分何とも言えない空気感を醸し出すことに成功している。高橋昌也さんなん…

ベルリン・フィルと子どもたち@ユーロスペース

ベルリンの教育プログラムのドキュメンタリー 果たして日本ではこういうこと(教育プログラムとしてのダンス・プロジェクト)ができるのだろうか。もちろんこのスタイルを真似ろということではなく。 その国の文化とその国の未来についてどれだけ向き合って…

表裏源内蛙合戦@シアターコクーン

井上×蜷川・温故知新シリーズ(勝手に命名)第四弾。 壮年井上ひさしのエネルギッシュで猥雑な初期戯曲を、エネルギッシュで露悪的な老年蜷川幸雄が精力的に演出するシリーズだ。平賀源内というと私のイメージはNHKドラマの山口崇と仲谷昇の田沼意次だ。この…

帝国オーケストラ<ディレクターズカット版>@ユーロスペース

ナチス政権下のベルリン交響楽団を楽団員の視点から捉えた秀逸なドキュメンタリー。 ヒットラーの誕生記念コンサートなど、戦時下の映像や音源がかくも保存されていることにまず驚いた。

落下の王国@新宿武蔵野館

単館ロードショーのこういう映画をかなり気楽に観ることが出来るのは、都内在住の大きなメリットだ。 残念ながらプログラムは売り切れ、発売元にも在庫なしとのこと。ひとまず公式サイトを貼っておく。ギャラリーは必見だ。 http://www.rakka-movie.com/